1月4日に年頭参拝のお参りをしました。 ご講師は 打本和音 師 お勤めの後、お話を聞かせていただきました。 今回のテーマは「仏像はなぜ作られたのか」でした。 今私たちが自然と手を合わせる仏像。 この仏像が形を成すまでには長い時間の経過がありました。 お釈迦さまが入滅されて500〜600年の間は教えだけが伝えられていたようです。 これには「尊いお方を偶像にするのは失礼だ」という考えも影響しているようです。 そのような中で教えが共有されていたわけですが、教えを聞く人の中にはどうしてもお釈迦さまにお会いしたいと願う人もいたことでしょう。 どうしてもお会いしたい。 手を合わせて礼拝したいという願いから仏像が作成され、今に伝わるものとなっていきました。 その土地や風土に合わせて形を変え、しかし決して絶えることなく伝承されてきたのです。 何気ないと感じていたことの裏に隠れた苦労を聞かせていただいたような気がしました。 おかげさま、という言葉は、陰で見えないところまでお世話になっていたから今があることを感謝する言葉だと聞いたことがあります。 歴史の中で華々しく描かれることは少ないのかもしれませんが、日常を作った方々に想いを寄せる貴重な時間となりました。 ありがとうございました。